『人を操る禁断の文章術』の書評【内容・テクニックを紹介】
こんにちは、しろうです!
今回はメンタリストDaiGoさんの『人を操る禁断の文章術(メンタリズム)』の紹介をしていきます。
[chat face=”70bf50a106beab983f9b6e72c6c24ee7.jpg” align=”left” border=”none” bg=”gray”] 文章を書くのが苦手で、どこにでもある当たり障りのない文章しか書けないんだよね・・・。 [/chat]
このような悩みをお持ちの方にとってはかなりためになる書籍ではないかと思います!
それでは早速本題に入っていきます。
まえがき:文章は最強の営業部隊
まえがきでは文章がどのようなツールであるかがご紹介されています。
わかりやすいように、いくつか文章を抜粋すると、
文章のたった1つの目的、それは今すぐ人を行動させること。
文章は一度、書いてしまえば半永久的に働いてくれる
文章は最強の営業部隊になる可能性もあるわけです。
上記の通り。
それに加えて、本書を読むことでどのような知識・スキルを得られるかが解説されています。
第1章:文章が持つ力は無限大
まず第1章では文章が持つ力について解説されています。
たった1つのキャッチコピーで売り上げが上がる
文章の持つ力の例として、まずはアメリカの大型量販店のお話が出てきます。
この大型量販店は”紙オムツの販売コーナー”に下記のキャッチコピーを掲示して、使い捨てカメラを陳列しました。
「今しか見れない姿、残しませんか?」
見事にこの作戦は成功し、使い捨てカメラの売り上げは伸びたそうです。
このようにたった1行の短い文章で人の心は動かされるわけです。
DaiGoさんの体験談
著者であるDaiGoさんは昔いじめにあっていたそう。
しかし今までの自分を変えようと、自分の嫌な特徴を全て紙に書き出し、その逆のこともまた紙に書き出したそう。
「めがね」→「コンタクト」
「太っている」→「痩せている」
「成績が悪い」→「成績が良い」
そして、今の自分とは逆の特徴を持った自分になるために行動します。
これは【読む→言葉に反応する→想像する→行動を起こす】というステップであり、これも文章にしかできないことだと言っています。
第2章:書かない3原則で人を操る
第2章では、人を操る文章を書く際の土台となる「あれこれ書かない」「きれいに書かない」「自分で書かない」という3つの原則について解説されています。
原則①:あれこれ書かない
ついつい、わかりやすく理解して欲しいからと超絶長い文章で詳細を伝えようとしてしまう人がいますが、それでは人の心は動かない。
書き方のポイントとなるのは、「自分が何を伝えたいか」ではなく、「この文章をよんだとき、相手にどんな行動をして欲しいか」で考えること。
DaiGoさんは上記のように解説しており、人を動かす文章を書くためには「あえて文章は短くして、読み手の想像力を働かせる」ということが大切ということです。
先ほど紹介した「今しか見れない姿、残しませんか?」というキャッチコピーも読み手の想像力を働かせています。
原則②:きれいに書かない
要するに『当たり障りのない定型的な文章』よりも『個人的な感情や背景、体験談などを織り交ぜた文章』の方が人を動かせるということ。
ここでとても重要となる言葉が出てきます。
「人は”論理”ではなく”感情”で動く」
これを聞いて確かにその通りかも・・・と思いました笑
どれだけ「この商品はこんな機能がついていて、従来の商品よりも・・・」って説明されても感情が伴わなかったら買わない可能性もありますし、
逆に「このデザイン可愛い!絶対みんなにも可愛いって言ってもらえる!欲しい!」と思ったら「でもこの製品はこの機能が少し微妙で・・・」と言われても、少々なら目を瞑りますよね。
このように人は論理よりも感情で動くということを理解して、読み手の感情と想像力を刺激しようというのが「きれいに書かない」の内容です。
原則③:自分で書かない
これはブロガーやアフィリエイターの方なら基本的なことかもしれませんね。
要するに「自分の書きたいことではなくて、読み手が知りたいことを書く」ということ。
書くべきことは自分ではなく、全て読み手の中にあるわけです。
第3章:人を動かす7つのトリガー
第3章では人の心を動かすための7つのテクニックが紹介されています。
ざっくりと説明していきます。
①【興味】相手の興味のあることを起点に文章を書く
②【ホンネとタテマエ】→読み手の建前を認めつつ、本音に訴求する
③【悩み】→悩みを解決する文章を書く
④【ソン・トク】→デメリットを書いて信頼度アップ
⑤【みんな一緒】→読み手と関係する集団に繋げて書く
⑥【認められたい】→承認欲求を満たしてあげる
⑦【あなただけの】→特別感を出そう
超簡単に本書で紹介される7つのトリガーを説明すると上記の通りです。
本書ではどれも事例付きで解説されているので、かなりわかりやすかったです。
第4章:あとは5つのテクニックに従って書くだけ
第4章では「相手の心を揺さぶる文章を書くときの5つのテクニック、いわばテンプレ」を解説しています。
この通りに、文章を書いていけば相手の心を揺さぶることができるということなので、期待値は高いですね。
5つのテクニックは次の通りです。
- 書き出しはポジティブに
- 何度も繰り返す
- 話しかけるように書く
- 上げて、下げてまた上げる
- 追伸をつける
いきなり心を動かす文章を書くことは難しいかもしれませんが、何度も練習しているうちにかなり精度の高い文章が書けるようになっていきそうですね。
最後に
DaiGoさんの本はかなり読んでいるのですが、やはり文章が読者思いでとても読みやすかったです。
読書に慣れていない方でもスラスラ読んでいけるのではないかと思います。
また、内容は少し初心者向けの気もしますが、理解していても実践できていないこともかなり多いと思うので、ライティングにおいて重要なことを再認識するのにも役立つ本となっています。
ただ、正直に言うとブログなどを運営していてWebライティングについて学びたいなら「20歳の自分に受けさせたい文章講義」や「新しい文章力の教科書」とかの方がおすすめかなと思いました。
逆に「上司へのメール」や「友達とのやりとり」とかに活用したいという方は『人を操る禁断の文章術』がオススメかと思います。
それでは今回はこれにて終了させていただきますm(_ _)m
ご愛読ありがとうございました☺️